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「チューインガム工場」
   チューインガムの主成分は「チクル」と呼ばれる樹液です。メキシコやガテマラの生育するサポディラという木から採取されます。ゴムと樹脂の中間的な性質をもち、ゴム質、樹脂質と少量の無機質からなっています。これらの成分がバランスよく配合された時、ガムとして噛み心地の良いものとなります。
この「チクル」は現地で煮詰められ、水分を約30%にした後、日本に運ばれます。

 天然チクルに酢酸ビニル樹脂・エステルガム・ポリイソブチレン・炭酸カルシウムなどが混合され、練り合わされてガムベースが作られます。ニーダーと呼ばれる機械で百数十度に加熱して、数時間練り合わせます。その後、棒状に押し出して急冷され、次のミキサーで練りやすいように小さな粒にカットされます。
 
 

 次のミキサーではガムベースに砂糖・ブドウ糖・コーンシロップ・香料・軟化剤などを加えて均一に混合します。この時に加えるの香料の種類によってチューインガムは様々な製品となります。
 その後、エスクローダーと呼ばれる練成押出機内のスクリューで再び練られながら、シート状に押し出され、冷風で約10度に冷却されます。

 
   その後、パウダーシュガーをかけられ圧延ロールを通って、所定の厚さまで延ばされていきます。そして最後にロールカッターでカットされます。
 これをまとめて一定時間低温で貯蔵・熟成させて品質を安定させます。ここで香料などがガム全体に馴染ませて出来上がりです。