| プラスチックの種類や化学的な構想と性能の間には一定の関係があります。これを理解するにはある程度化学の知識が必要です。まず知って欲しいことは、プラスチックに結晶するものがあるということです。この点に注目するとプラスチックは結晶性プラスチックと非結晶性プラスチックに分けられます。結晶とは分子が規則正しく並んでいる状態をいいます。分子同士がピッタリくっついています。非結晶は逆に分子がぐちゃぐちゃになっています。ポリエチレンは製造法によって結晶性を変えることが出来ます。結晶化度の低いものを低密度ポリエチレンといい、結晶化が進んだものを高密度ポリエチレンと言います。
低密度ポリエチレンは柔軟で、透明度が高く、耐熱性があまり良くありません。高密度ポリエチレンはスーパーのバックや灯油缶に用いられるように、機能性が優れており、耐熱性もありす。また、高密度ポリエチレンは有機溶剤に溶けにくく、接着や塗装加工の時、溶けないいため困ることもあるほどです。また外観は乳白色をしています。
例えばガラスは非結晶生物質です。分子が勝手な方向を向いてる状態は光学的に見るとかえって均一に見え、光は問題なく透過します。プラスチックの結晶は完全に結晶しているわけではありません。結晶している部分と結晶していない部分かあります。それぞれの部分は光の屈折率が違います。するとこの境界で光が屈折したり反射します。この為、光が散乱し、白く濁って見えるのです。汎用プラスチックの中で結晶のプラスチックは、前に示した高密度ポリエチレンとポリプロピレンだけです。いずれもポリオレフィンに属し、石油に限りなく近い単純な化学構造の割には高性能なのは結晶しているためです。
透明なプラスチックは非結晶性のプラスチックです。身近にある透明のプラスチック、塩化ビニル・ポリスチレン、そしてレンズなどに使われるアクリル樹脂は、すべて非結晶性のプラスチックです。なお、プラスチックは着色が自由に出来るため、逆は真ではありません。不透明なものは着色のせいだけではありまん。屈折率の違うプラスチックを混ぜると境界で光散乱してやはり不透明になります。この場合、結晶性プラスチックより強く濁っており、なれてくると、結晶による濁りか、混合物による濁りかが分かるようになります。ABSやハイインパクトポリスチレンは割れにくくするため、非結晶性プラスチックにゴム分を添加してあります。ゴム分が入っているため、強い濁りのある不透明な材料です。
プラスチックには結晶性のあるものがあること、結晶化によって外観や特徴が変化すること、変化の方向を覚えてください。
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