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雨樋もテーブルクロス同じ樹脂?

 プラスチックが分かりにくい原因の一つに、同じ材料でも色々な特性のものが作れる事があります。灯油缶とポリ袋が同じポリエチレンだったり、PETボトルがTシャツになったり、VTRテープと同じ材料だといわれると、混乱してしまいます。中でも塩化ビニルは激しく変身するプラスチックです。

 塩化ビニルは非結晶性プラスチックですから透明です、側鎖に塩素という元素が付いているため、硬いプラスチックです。 塩化ビニルはおもに建材に多く使われています。これは燃えにくい為です。燃えにくいといっても、高温になれば溶融します。このため、炎が隣の部屋に侵入するのを防ぎ、延焼を阻止する事が要求される、建物の構造体には使えません。構造体には使えませんが、塩化ビニルはさまざまな付属品に使われています。天井と壁の間に飾りを「回りぶ」ちといい、床と天井の間の飾りは「巾木(はばぎ)」 です。いずれも塩化ビニルが使われています。この他、色々なタイプの床材・壁紙・パイプなど給排水設備の部品・電気配線器具などにも使われています。塩化ビニルは耐候性も優れており、屋外でも使用できます。雨樋も典型的な塩化ビニルの用途です。塩化ビニルになって錆の問題が一挙に解決できました。この他耐薬品性が優れている為、化学プラントでもタンク、配管、吸収塔など沢山使われています。

 塩化ビニルに可塑剤という薬剤を混ぜると柔軟になります。混合割合を変えことで、広い範囲で硬さを変えることが出来ます。このため、雨樋からテーブルクロスまでカバーできるのです。可塑剤が80%以上になると液状になります。この液状は急加熱すると固まります。この特性は怪獣人形の成形(ゾル成形)に利用されます。

 硬いものを、硬質塩化ビニル、軟らかいものを、軟質塩化ビニルと呼ばれています。