| ビール瓶の運搬に大量に使用されているプラスチック製コンテナー(ポリエチレン製・ポリプロピレン製がある。)は、古くなったり、破損したりして廃棄されますが、これを回収してプラスチックパレットに再生することが実地されています。
昭和40年代、高度成長期による物流量の急速な増大に従って、木製のパレットが大量に使用される事になりました。木製パレットは安価ですが壊れやすく、また清潔さが求められる食品業界などでは衛生上の問題点が指摘されていました。その後、プラスチックパレットが登場してその問題が改善されています。
キリンビール(株)では物流合理化として立体自動倉庫の挿入を進めるに際し、以前から使用していた、木製パレットを物流機器の自動化・無人化に適しているプラスチックパレットを検討していたところ、大量に廃棄されるビール用プラスチックコンテナーをプラスチックパレットに再生して利用することに着想しました。プラスチック加工メーカーとの共同研究により、廃ビール用コンテーからパレットを製造する技術を開発して、1984年に日本パレテック(株)を設立して、本格的に廃ビールコンテナーを再生利用してプラスチックパレットの製造を開始しました。事業を開始するにあたり、サッポロビール(株)サントリー(株)・アサヒビール(株)も参加して廃ビールコンテナーの供給と再生パレットの購入をすることにより、規模を拡大してリサイクルの効果を高めています。
1987年には、廃ビールコンテナー350万個(7000トン)からプラスチックパレット35万枚が再生されるまでになりました。再生パレットはバージン原料によるものに比べ安く製造されで経済的にもメリットのあるリサイクルを実現しています。この事は、業界初めての結集によって実現した本格的なリサイクル事業として、高く評価されています。このような新しい動きがほかの業界へも普及されることが期待されてます。
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