しかし、工業原料のナフサは液体で品質が一定であるのに対して、廃プラスチックは固体で、色々な種類の樹脂や形状のものが混合している上、汚れや異物が混入しています。したがって、工業原料として使用するための技術開発が必要になります。 特に、塩化ビニルなどの塩素系含有樹脂は脱塩素することが必要です。
このガス化技術は、1998年から3ヵ年の予定で(社)プラスチック促進協会が NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構) から委託を受け、技術開発が行われ、処理能力年間1万トン
(日量30トン) の実証事業が進められています。
家庭などから収集された廃プラスチックは破砕され、ガス化炉に供給されやすいように減容・成形されて低温ガス化に供給されています。 ここでは600〜800℃に熱せられた砂が循環し、酸素と水蒸気が供給されており、プラスチックは分解反応して、炭化水素・水素・塩化水素の混合ガスと炭化物を生成します。 廃プラスチックに混入した不燃物は炉低から取り出します。 生成した混合ガスは、次の高温ガス化炉に入り、1300〜1500℃で炭化水素が分解反応して一酸化炭素と水素になります。 高温化ガス化炉を出た分解ガスはガス洗浄設備で水と接触させて塩化水素を吸収・除去して一酸化炭素と水素の混合ガス
(合成ガス) にしてアンモニア合成原料とします。 また、合成ガスから水素・メタノール・酢酸なども合成することができ、燃料として使用することが出来ます。 この方法はケミカルリサイクルであり、マテリアルリサイクルに分類されます。